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第4回 放送日:2007年9月18日 Aブロック グループ名 得点 曲名 出身 でめきん 84 千の風になって 神奈川 G☆S 83 ボーイフレンド 神奈川 BLACK ROSE 92 スシ食いねェ! 群馬 L.A.6 92 Choo Choo TRAIN 岡山 スパークル 88 A Perfect Sky 東京 BLACK ROSEは審査員推薦で決勝進出! Bブロック グループ名 得点 曲名 出身 魂よしこ 88 愛を取り戻せ!! 愛知 大阪ナタデココ 84 さくらんぼ 大阪 Soft Voice 96 昭和歌謡曲メドレー 東京 野宮家 87 GLAMOROUS SKY 愛知 THE HOUSE DUST 91 EYE OF TIGER 滋賀 Cブロック グループ名 得点 曲名 出身 うりずん娘 85 涙そうそう 沖縄 シンクロシンプトンズ 97 WINDING ROAD 大阪 ミスティック 85 Automatic 静岡他 GIFT 91 Everything 東京 高木ブーとキャンプ 84 Romanticが止まらない 神奈川 決勝 グループ名 曲名 結果 BLACK ROSE 残酷な天使のテーゼ L.A.6 言葉にできない Soft Voice さくら 優勝 シンクロシンプトンズ 何度でも 平均点:88.46点
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終わらない夢(前編) ◆EHGCl/.tFA 「キャアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」 二人の人間が空を飛んでいた。 物凄い速度で。 風を切り。 一直線に。 少女は自分の成し得る最大の声量による絶叫、少年は右手で麦藁帽子を抑え左手で少女を掴み、その飛行がさも当たり前のように平然とした顔で前を見続けている。 それどころか―― 「な、早ぇえだろ?」 ――笑いながら脇に抱く少女へと語り掛けていた。 勿論、恐慌状態の少女にそんな言葉が届く筈もない。 返ってきたのは恐怖を伝える絶叫のみ。しかし残念な事に空中を滑走する速度は一向に弱まらない。 文字通りロケットと化した二人が地面に降り立つのはもう数分後。 少年にとっては慣れっこの、少女にとっては地獄のような数分―― 「アアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァ…………」 ―――果たして少女は意識を保っていられるのか。 ―――ロケットは止まらない。 ○ 「――ゴムゴムの風船!」 「ヒャア!」 永久にも思える程の数分は唐突に終わりを告げた。 麦わら帽子の少年が突如膨張、迫る地面と少女の間に身体を滑り込ませた。 数瞬の抵抗感の後に、ベクトルの掛かる向きが真上へと変換され少女は二メートルほど宙を浮き、そして地面に叩き付けられた。 「なはは、結構飛んだな~。大丈夫か?」 この期に及んでも全く悪びれた様子もなく笑顔を見せる青年――モンキー・D・ルフィ。 対する少女――エルルゥは時が止まったかのように地面へ突っ伏したまま動かない。 その獣耳だけがピクピクと揺れていた。 「エルルゥ? どうしたんだ―――」 「―――いきなり、何をするんですかぁッ!」 瞬間、スパンという小気味良い音が深夜の森林を駆け抜ける。 それは、三億ベリーの賞金額を賭けられることとなる男でさえも反応しきれない 神速の張り手。 完璧に頬を捕らえている。 並みの人間なら悶絶もの。 痛い顔の一つでもすればエルルゥの鬱憤も少しは晴れるだろうが、 「効かん!」 残念なことにこの男は普通じゃない。 加えて空気を読むこともしない。 その一撃を堂々と耐え抜き、誇らしげに胸を張った。 これにはエルルゥも肩を落とすしかない。 エルルゥは呆れ顔で深い深い溜め息を一つ吐く。 「はぁ……もう良いです。先に進みましょう」 「おう。早くエルルゥの仲間を見つけねぇとな」 仲間という言葉を出した一瞬、ルフィの表情がほんの少し精悍なものへと変化した。 あの時、ホテルで見せた時同様の真剣な表情。 さっきまでの陽気な面とはまた違うルフィの一面―――船長としての顔がそこにはあった。 「なぁエルルゥ、さっきの『たんちき』って奴には何か映ってねぇのか?」 その言葉にエルルゥはハッと顔を上げ、デイバックの中へと手を伸ばす。 ―――忘れてた。 先ほどの飛行と言うには無理やり過ぎる飛行に、その存在を完璧に失念していた。 慌てて取り出したそれには山のような光点が灯っている。 「……どっちに行きましょう?」 横から覗き込んでいるルフィへと問い掛けるエルルゥ。 光点が密集している所に向かえば沢山の人とも会えるが、それは殺し合いに乗っている参加者とも遭遇する確率が高くなるということだ。 言うなれば命の懸かった選択。 選ぶ方角を間違えれば死が待っているかもしれない。 一人で決断するにはあまりに重すぎる選択。 そう考え、エルルゥはルフィへと問い掛けた。 「こっちに行こう!」 答えは即答。 指した方角は北東―――光点が最も密集している地点であった。 「人も一杯いるし、エルルゥの仲間と会える確率高いだろ?」 「でも殺し合いに乗っている人が居たら……」 「大丈夫だって! 危ねぇ奴がいたら俺がぶっ飛ばしてやるから」 その眼光には恐怖など欠片も感じられない。 あるのは自信と決意。 不思議と人を引き付ける光、誰よりも純粋な光がそこにはあった。 「分かりました……でも無理はしないで下さいね」 「おぉ! 任せとけ!」 力強く胸を叩くルフィ。 そんなルフィを見て微笑むエルルゥ。 凄惨な殺し合いの場だというのに、二人の間には朗らかな空気が流れている。 これもまた、誰よりも自由な海賊を目指す青年が持つ力か。 二人は深淵の森へと足を踏み出した。 ● バラライカは引き金を引いた。 僅かな躊躇いも感情の起伏も見せずにきっかり二発、手に持った銃器から鉛玉を排出した。 だがしかし、それらの鉛玉は標的を捕らえることは叶わない。 ――女が狙撃に失敗した? それは絶対にない。 生ける死者の集まる街ですら恐れられる女帝が的を外すなど、唐突に現れたゴジラがペンタゴンを壊滅させるくらいに有り得ない。 ――女がわざと外した? それも、いやその方が有り得ない。 女は殺し合いに乗ることを決めた。 そんな女が今更狂人相手に情を見せるなど、ゴジラがペンタゴンを(ry ――ならば何故二発の銃弾は外れたのか。 答えはシンプル且つ明快。 男が銃弾を避けたのだ。 常人には到底不可能な反応と動きで大きく横に飛び、飛来する弾丸を二発、回避したのだ。 そして、再度地を蹴り女へと距離を詰める。 その疾走もまた尋常ならざる速度。 女が再び引き金を引くよりも早く、自身の拳が届く間合いへと足を踏み入れる。 「さっきは、よくも、やりやがったなぁぁぁあああああああああああああああ!!!」 放たれるは右ストレート。 肩口から標的へと一直線に走る、惚れ惚れするような見事な一撃が女の顔面へと向かっていく。 女は首を傾け、それを回避。 掠めた拳が頬の皮膚を僅かに削ぎ、一筋の血が流れ出た。 そして女は―― 「キャンキャン喚くな。耳が痛くなる」 ――身を屈め、男の右腕を潜るように前方へと動き、男の背後に回り込んだ。 そのまま女は男から距離を離す。手には何時の間にかサバイバルナイフが握られていた。 「痛ぇな、この野郎」 先程までの憤怒とは対照的に、男は気味が悪いほど静かに女の方に振り向く。 それを見て女は舌打ちを一つ。 一瞬だけ、手の中のサバイバルナイフに視線を落とした。 既にサバイバルナイフからは笑顔狂の血と脂は拭き取られていて、新品同様の輝きを見せている。 だが、その輝きを見て女は再度舌打ちをした。 予想が確信へと変わったからだ。 ―――男と交差した一瞬、自分はサバイバルナイフで男の右脇腹を斬り付けた。 相手の動きに支障が出るくらいには深く、しっかりと、刃を通した。 だというのに男は平然と振り向いた。 サバイバルナイフにも血痕がない。 それらの事象が語ることは一つ。 この男は不死者―――先の笑顔狂と同様の化け物だ。 「次から次に化け物ばかりが現れる……ここはゴーストシップの中か?」 「おいおい、なにシカトこいてんだよ!! てめぇはこのラッド・ルッソに不意打ちをかました!! このラッド・ルッソから物を奪った!! このラッド・ルッソにナイフを掠めさせた!! このラッド・ルッソに痛ぇ思いをさせた!! この手で殺す筈だった女を!! 誰とも分からねぇ糞野郎に殺され!! 傷心状態のラッド・ルッソにだ!!!」 脇腹を斬り裂かれた痛みなど、この怒りの前には消えてなくなっていた。 ラッドはただ前方を睨む。 目の前の女を殺す為、恋人を殺した男に辿り着く為、そしてその男を殺して殺して殺しまくる為に、ラッドを拳を構える。 「だから何だと言うのだ、イタ公。駄々をこねる子供のように叫ぶことがお前の攻撃方法か? ハッ、そういうのはママの目の前でやるんだな。もしかしたら玩具の一つでも買ってくれるかもしれんぞ?」 男が見せる烈火の如く憤怒に、女は氷の如く冷徹で返した。 その挑発に、男の表情が愉悦に歪む。 なかなかどうして骨のある女。 自分の死を理解していない糞共とは違う。 自分の力に酔っている糞共とも違う。 血も涙も感じさせない殺戮機械(キリングマシーン)。 それが目の前に立つ女の本性だ。 「へ……言うねぇ、言うねぇ。ま、影から殺そうとする臆病者(チキン)よりは数十倍マシだけどな」 「残念ながら、私は貴様のような単純な脳みそを持ち合わせていなくてな。暗殺を臆病者(チキン)呼ばわりする思考回路がどうにも理解できないようだ」 女に銃を使うつもりは無かった。 不死者を相手に銃撃など、ただの弾の無駄遣いに過ぎない。 狙いは首。 このサバイバルナイフで奴の首と胴体を斬り離す。 首輪がついてる以上、それで死ぬ筈だ。 とはいえサバイバルナイフで首を斬り落とすのは些か心許ない。 ならばどうするか? 答えは簡単―――相手の力を利用すれば良い。 つまり奴の突進の勢いを利用し、カウンターの要領で奴の首を両断。 それであの男は死亡。撃墜マークに星一つだ。 「いいね、いいね、いい感じだ!! やっぱぶっ殺すならお前みたいなムカつく奴に限るぜ!! こっちも罪悪感が残らねぇからなぁ!!」 「ほぅ、これは驚いた。罪悪感を感じるだけの脳があるのか」 だから今すべきは挑発。 頭に血が昇るほど攻撃は直線的になり、単調となり、カウンターを取り易くなる。 「いいぞ、その感じだ!! やっぱてめぇは殺りたくなる性格してるぜ!! てな訳で――」 小刻みに、リズムを取るように、男は身体を上下に揺らし始める。 そして両の拳を上げ、俗に言うファイティングポーズを取った。 「――死ね」 その一言と同時に男は地を蹴る。 それは女でさえも目を見張る程の速度。 だがそれでも女の身体は自然に動作を始めていた。 生き抜く為に覚えた技術を、無意識の内に身体の奥底から呼び起こす。 サバイバルナイフを地面と水平に構え、男の襲来と共に振り抜こうとし―― 「バレバレだぜ。火傷顔(フライフェイス)さんよぉ」 ――動きを止めた。いや止めざるを得なかった。 男が直進を止めたから。 交差点まであと数メートルの地点で、男が立ち止まったから。 女はナイフを振り抜くことが出来ない。 驚愕に目を見開く女へと、男は羽織っていた真っ白なタキシードを投げつけた。 (目隠しか) 女はデイバックからマシンガンを取り出すし、躊躇うことなく引き金を引く。 既に、男のイレギュラーな行動により弾の節約などと言っている場合ではなくなっていた。 轟音と共に放たれる弾丸が、視界を占領するタキシードをただの布切れへと変貌させる。 だが血が噴出することはない。 目隠しを利用し拳を叩き込んでくると予想していた女は、虚を突かれた表情を浮かべる。 (奴は――) 「――甘ぇなぁああ!!」 ―――結果だけを言うならば、女の予想は外れていない。 確かに男は目隠しを利用し距離を詰め、拳を握っていた。 だがその接近は、女の予想したタキシードの後ろから、ではない。 まるで地を這う獣のように、または地面スレスレを飛行する戦闘機のように、限界まで身体を屈め頭を低くし女へと接近していたのだ。 顔の高さは地面から十数センチの位置。 身体は今にも崩れ落ちそうに傾いている。 だがそれでも男は駆けた。 そして―――遂に自身の距離へと入ることに成功する。 「死ぃぃぃぃぃいいいいいいいいねぇぇぇぇぇええええええええ!!」 身体を起き上げる反動を利用しての右アッパーカット。 女の策を読み取り、裏をかき、超人的な肉体を存分に駆使しての一撃。 ―――だが迫る拳を前に女は笑っていた。 ―――何のことはない。 僅かなイレギュラーはあったが、事態は何も変化していない。 右手はマシンガンで埋ましまったが、サバイバルナイフは左手がしっかりと握っている。 相打ち、もしくはカウンターを失敗する確率が高まったが、そんな事は大した問題ではない。 自分はただの死人。 動き、息をする死人。 命など紙よりも軽く、儚いもの。 そんなモノを守る必要など皆無だ。 (及第点だ、イタ公) 風を切り迫るアッパーカット。 月光に煌めくサバイバルナイフ。 両者は徐々に近付いていき、遂に交差する。 どちらが先に獲物の喉元に食らいつくのか。 その答えは―― 「―――スタンプ!!!」 ――一人の青年により闇の中へと消え去った。 ● バラライカが見た物は二つ。 自分の直ぐ横から突如飛び出した肌色の何かと、それに吹き飛ばされていく不死者。 不死者は接近してきた時の何倍もの速度で後方に飛び、肌色の何かも物凄い勢い で収縮を始め背後に戻っていった。 「ル、ルフィさん! や、やり過ぎですよ!」 「なんだよ、エルルゥが止めなくちゃって言ったんだろ」 「そ、そうですけど! 加減ってものが……!」 そして聞こえてきた二人分の声。 バラライカはゆっくりと油断なく振り返る。 そこに居たのは二人の男女。 獣耳を生やした少女と麦わら帽子を被った少年。 どちらもまだ子供と呼べる容姿である。 「よ! 大丈夫か、バアサン」 「ルフィさん! そんな失礼なこと言っちゃ駄目ですよ!」 片腕を上げ、屈託なく笑い掛けてくる少年。 それを諫めるように言葉を飛ばす少女。 そのどちらにも敵意は見られない。 自分が襲われてると勘違いし、助け舟を出したのか。 成る程、この二人組がどのような人物なのかが、バラライカには良く分かった。 だから答える。 至極簡単な解答を二人へと見せ付ける。 「俺はルフィ! こっちはエルルゥだ! よろし―――」 その答えは少年の挨拶を遮るように、発せられた。 少年の声より何十倍もの音量を有した破裂音―――即ち銃声。 バラライカは、呑気な表情を見せる少年へと弾丸を見舞ったのだ。 驚愕に固まる獣耳の少女。 不意に音速で身体を貫かれ身を反らす少年。 先程の不死者を吹き飛ばした攻撃力を見るに、この少年は相当な実力者。 だが甘い。 何を勘違いしたのか自分を助けてしまった。 獣耳の少女も同様、全てを甘く見ている。 ここが殺し合いの場だと分かっていない。 甘い。 甘過ぎる。 だから死ぬ。 だから殺されるのだ。 バラライカは次の標的へと銃口を向ける。 獣耳の少女は未だ驚きから抜け出ていない。 これで四人目。 バラライカは再度引き金を引こうとする。 ―――が、そこである異変に気付いた。 麦わら帽子の少年が倒れないのだ。 銃撃を受けたにも関わらずしっかりと両の足に力を込め、立っている。 そして、 「効かーーーーーーん!!」 その腹から、弾丸が放たれた。 いや、放った訳ではない。弾丸を返したのだ。 まるでゴムのように伸びた腹が衝撃を殺し、パチンコのように弾き返したのだ。 「なんだと……?」 返品された弾丸はバラライカの右頬、先程ラッドの拳に裂かれた箇所の直ぐ上を通過する。 計二筋の血液が頬から流れ始めた。 だがバラライカはそれを気にも止めず、麦わら帽子の青年を睨み付ける。 「あービビった。何すんだよ、いきなり」 「貴様は一体……」 バラライカは、不死者を見た時同様の驚愕を覚えた。 必殺の銃弾を跳ね返した男。 少なくとも自分の世界にはこのような人間は居なかった。 「俺はルフィ。海賊でゴム人間だ!」 「海賊……ゴム人間……?」 ゴム人間―――とても信じられる物ではないが実際にソイツは居る。 ということは、先程不死者が吹き飛んだ時に見えた肌色はコイツの身体の一部か。 「不死者と同類……また化け物か。笑えてくるな」 「あ、そうだ。バアさんは殺し合いに乗ってんのか?」 「乗ってる……と言ったらどうするのだ?」 「ぶっ飛ばす」 ルフィはパキパキと指を鳴らし、楽しそうな笑みと共に拳を構える。 バラライカは自分の見立てが外れていた事を理解した。 ―――コイツはただの脳天気な餓鬼ではない。 ―――コイツは命のやり取りを知っている。 ―――餓鬼ではない兵士だ。 「……面白い」 「ん?」 「教えてやろう、小僧。私は殺し合いに乗っている。そこに転がっている餓鬼共を殺したのは私だ」 「そうか。んじゃ、行くぞ」 グルグルと右腕を回すルフィ。 バラライカは、拳銃を懐に収め、サバイバルナイフを取り出す。 数秒後、ルフィの右腕が回転の勢いを加え飛び出した。 その拳はさながら銃の如く。 「ゴムゴムの銃(ピストル)っ!!」 互いに、数メートルの距離を開けていた。 だがその伸びるパンチに間合いなど意味を成さない。 風を砕き、一直線にバラライカへと迫る。 「ッ!」 その超速の拳をバラライカは横に跳ぶ事で何とか回避。 伸びきった右腕をナイフで斬り裂こうと身を翻し―― 「ゴムゴムの……鎌!」 ――猛スピードで迫る麦わら帽子の少年が視界を埋めた。 ほぼ反射的に身体が防御体勢に移行する。 重心を低くし両腕を十字に構え、身体と顔を護る。 ―――衝撃。 ゴムの収縮を利用した身体ごと叩き付けるラリアットがガードの上にぶち当たった。 宙を舞う身体。 まるで木の葉と化したかのように軽々と一回転、二回転、縦方向にロールし、地面へと背中から落下。 まるで車と激突したかのような衝撃が身体を駆け巡る。 防御した両腕は痺れてしまい感覚がない。 背中から伝わった衝撃は内蔵にまで響いていた。 受け身に失敗していれば命に関わっていたかもしれない。 少なくとも数分は行動不能―――バラライカは客観的に判断した。 「うっし、終わり!」 勝利を確信したルフィの声が辺りに響き渡る。 そんなルフィに走り寄るエルルゥ。 地面に倒れ伏すバラライカ。 その誰もが気付いていなかった。 先程、宙を舞っている時、バラライカの肩から一つのデイバックが抜け落ちた事を。 そのデイバックをある男が拾った事を。 全長十数メートルの海王類すら仕留める前蹴りを喰らったことにより、男の殺意を示すメーターは限界値を軽く天元突破している事を。 男が、デイバックからある支給品を取り出し三人へと照準を合わせている事を。 ―――三人の誰も気付いていなかった。 そしてその時は唐突に訪れる。 「―――てめぇらこう思ったろ? 敵は全員倒した。俺達は死なない、ってな」 真っ先にその声に反応したのはモンキー・D・ルフィ。 しかしルフィが振り向いた時には「それ」は発射されていた。 「それ」とは砲弾。 男が背負ったバズーカ砲から飛び出した砲弾。 それは真っ直ぐにルフィ達の方へと進み、そして――――炸裂した。 急速に広がる『ぐれん』が森林を染め上げる。 木々に燃え移った炎が男を照らす。 「ヒャハハハハハハハハ!! 甘い、甘いねぇ!! 甘すぎるぜ、この馬鹿共が!! ヒャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」 男は笑っていた。 これ以上なく楽しげに、顔を歪め、狂ったような爆笑を続ける。 立つ者は男以外、誰も居ない。 辺りに残るは物言わぬ二つの死体と笑い続ける不死者だけであった。 ○ 「いやービビった、ビビった。危なかったなエルルゥ」 そしてそこから数十メートル程離れた木の上にルフィとエルルゥの二人は居た。 ルフィは不安定な足場の上に楽々と立ち、エルルゥはルフィの脇に抱え込まれている。 流石は三億の賞金首と言ったところか、ルフィは眼前にまで迫った砲弾を超人的な身体能力で回避した。 横にいたエルルゥというオマケ付きで。 「は……は……」 「? おい、大丈夫か?」 声にならない声を出しているのはエルルゥ。 襲われてる女の人(エルルゥの勘違いだが)を助けたと思ったら突然の発砲、戦闘、そしてバズーカによる砲撃。 あまりに密度の濃い数分間にエルルゥは茫然自失であった。 「エーールルゥーー? 寝てんのかーー?」 そんなグロッキー状態などお構い無し。 ルフィはエルルゥの耳元に顔を近付け、声を挙げた。 その大声にエルルゥも漸く自分を取り戻したのか、ゆっくりと顔を上げる。 「ルフィ……さん?」 「大丈夫か? 疲れたんならどっかで休むか?」 「いえ、大丈夫です……」 エルルゥを抱えたまま、器用に木から降りるルフィ。 木へと寄り掛からせる形でエルルゥを地面に座らせると、ルフィは辺りを見回し、自身もその隣に腰を下ろした。 「ルフィさん……?」 「疲れた」 「は?」 「エルルゥが疲れてなくても俺は疲れた。休憩タイムだ」 そう言うと、ルフィは「シッシッシッ」とエルルゥへ笑い掛ける。 その笑顔を見てエルルゥは、ルフィの真意に気付いた。 そして心の底からの微笑みを浮かべ、隣に座る少年に聞こえないよう小さく呟く。 「ありがとうございます」、と。 「ん? 何か言ったか?」 「フフフ、何も言ってませんよ」 「……よし、飯にしよう!!」 「いきなり何を……駄目ですよ。何があるか分からないんですし、食料は節約しなくちゃ」 「ばかだなー、お前こういうことわざがあるんだぞ?『腹が減ったら食うんだ』」 「そんなことわざありません。兎に角ダメです。せめてもう少し経ってからにしなくちゃ」 「何だよ、ケチだなー」 「ケチじゃありません! ……全く」 この人といると安心するな、とエルルゥは思った。 凄く強くて、ゴム人間で、でも子供みたいに無邪気な男。 心強く感じる。 こんな怖い殺し合いの中でも、この人と一緒なら皆と再開できる気がしてくる。 (ハクオロさん、アルルゥ、カルラさん、トウカさん、ベナウィさん……) 必ず再開する。 誰一人欠けることなく、この殺し合いを脱出してみせる。 「……ルフィさん、そろそろ行きましょう」 「大丈夫か?」 「私なら大丈夫です。アルルゥやハクオロさん達だって頑張ってる筈ですし、私だけが休んでる訳にはいきません」 「……よし、分かった! 行こう!!」 ―――それはあまりに突然過ぎた。 ルフィが立ち上がり大きく両腕を上げる。 その様子に苦笑しながらエルルゥも立ち上がる。 そして、轟く―――銃声。 まるでビデオの逆再生のように、エルルゥの身体が後方へと傾く。 先程まで寄り掛かっていた木にぶつかる。 大量の血を木に塗り込みながらエルルゥは地べたに倒れた。 「エル……ルゥ? おい!! どうした、エルルゥ!? おい!!?」 ルフィの絶叫が、綿が耳の穴に詰まっているかの如く、エルルゥにはボンヤリと聞こえた。 視界の中では、ルフィが驚愕と焦燥をない交ぜにした顔を見せている。 それはエルルゥの見たことのないルフィであった。 「大丈夫ですから……」そう言おうと口を動かすが、口からは生暖かい液体が湧き出てくるだけだった。 「エルルゥ、待ってろ、今すぐチョッパーんとこ連れてってやっから!!! チョッパーはすげぇんだぞ!! そんな傷、簡単に治しちまうんだ!!! だから……だから我慢しろ、エルルゥ!!!」 何故だろう、瞼が重い。 目を開いていられない。 とても寒い。 身体に力が入らない。 「エルルゥ!! エルルゥーーーー!!!」 何時しか視界は黒色に包まれていた。 体験したことのない濃度の暗闇。 明かりのない場所で目を瞑った時よりも遥かに暗い。 これは何なんだろう。 そんな疑問を思い浮かべることでさえ億劫に感じる。 ふと闇の中に誰かの姿が浮かび上がった。 それはエルルゥも知っている人物だった。 男の人にしたら長い、肩まで掛かる髪の毛、小さな角が二つ付いた白色の仮面を被った男の人。 「ハクオロさん……」 ―――エルルゥが最期に見た者は再会を望んだ愛しの人であった。 時系列順で読む Back 覚醒 の 黒き 者達 Next 終わらない夢(後編) 投下順で読む Back 覚醒 の 黒き 者達 Next 終わらない夢(後編) Back Next 笑顔 バラライカ 終わらない夢(後編) 笑顔 ラッド・ルッソ 終わらない夢(後編) 一人では解けない 真実のパズルを抱いて。 ストレイト・クーガー 終わらない夢(後編) 上から来たぞ! 気をつけろ! モンキー・D・ルフィ 終わらない夢(後編) 上から来たぞ! 気をつけろ! エルルゥ 終わらない夢(後編)
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K∀MUY/GeMiNioИ 見えているか 世界の破滅が 刻み続けた時も 錆び付いている 繰り返す創世記に(混迷を切り裂いて) 逆説を突きつけ(我ら奏でる) 嗚呼 星命の輪廻(終止符の音色) 広く 熱く 遠く 高く 響け貴方へ Stardust the World 汚れていく世界を飛び越えて Darkness and Light 不滅の使命をこの胸に Stardust the World そうだろう?我ら止まらない 新たな大地に降り立とう 星屑になる貴方を抱きしめて 数多光る星を纏う空 絶えず流る川の向かう儘 Die is Cast! Time is Just Now! …崩れていく世界を飛び越えて …不滅の使命をこの胸に Stardust the World そうだろう?我ら止まらない 使命を!翼を!生命を! Stardust the World(Darkness and Light) 崩れていく世界に Stardust the World(Darkness and Light) 花を手向けよう いつしか そう 新たな輪廻が生まれる 星屑になる貴方を抱きしめて
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skypeやらないかおじさん ゆりお作 やらいも(skypeやらないかおじさんの妹) むじ作 やらぴィ まりな作 Anri作
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【歌愛ユキ】 クスリの切れたエンジェル (オリジナル) 【ボカロ小学生】 曲名:クスリの切れたエンジェル 作詞:サ骨 作曲:サ骨 編曲:サ骨 唄:歌愛ユキ 歌詞: この胸の中 駆け抜けていく痛み 思い出が消えて行くように あなたを暖かく護るための羽 いつ無くしたか判らない 過ぎていく時の流れ 震えて待つ 記憶から抜けていくように それでもあなたは私を抱きしめる 雨の中で流す涙 天使になりたくて ゆずり受けたクスリ あなたが望むモノに なりたくて それだけで 私はクスリの切れた 出来損ないの天使 止まらない震えも ただあなたのためだけに 頬を伝うひと筋の生きる証 作られた幸せは逝く それでもあなたは私を抱きしめる 強く 強く 震え 強く 天使になりたくて ゆずり受けたクスリ あなたが望むモノに なりたくて それだけで 私はクスリの切れた 出来損ないの天使 流れる血液に 心動かされるまま 私はクスリの切れた 出来損ないの天使 止まらない震えも ただあなたのためだけに 私はクスリの切れた 出来損ないの天使 流れる血液に 心動かされるまま
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「ほう・・・易々と飲み込んだな」 「ああぁっ!や、やめてぇ、抜いてぇ!」 涙を流して哀願するが止めてくれるはずもなく 元就はバイブを掴み激しい抜き差しを繰り返す。 その度にぐねぐねと動作を繰り返すバイブの先端が敏感な肉壁を掻き回しながら 出し挿れをされ濃姫は高く喘いでしまった。 「あああっ!あううっ、あっああああぁっ!」 足を大きく開かれ丸見えの膣に性具を抜き差しされながら はしたなく喘いでる姿を見られ濃姫ながらも濃姫の身体は絶頂へと向かっていた。 その姿を見ていたザビーは興奮気味に鼻息を粗くし 前屈み込みに両手で股間を押さえていた。 「タクティシャーン!ザビー辛抱タマリマセーン! 早くしないとザビーのたまみるく溢れちゃうううーッ!!らめぇ~っ!」 「・・・解りました、暫くお待ちを」 元就はバイブを膣口ぎりぎりまで抜き、 振動したままのバイブの抜き差しの動作を止めた。 「あ・・・なに・・・?」 突如無くなった突き上げに無意識に物欲しげな声を出してしまう。 同時にバイブを挿入されたままの膣口からカチリと音が聞こえた。 「ひんっ!?ああぁっ!?」 音がしたと同時に振動が更に激しくなり入口を掻き回し始めた。 「はしたない雌戌が・・・さっさとイッてしまえ」 バイブを握り直した元就は再び奥深くまで突き始めた。 (くっ、くやしい・・・でも・・・) 屈辱を感じながらも身体はどうしようもなく快楽を感じてしまいびくりと奮えながら ぶるぶると膣壁を掻き回される快感を濃姫は拒む事ができずにいた。 バイブを締め付ける結合部からはぶちゅぶちゅと大きな音を立て大量の愛液が溢れている。 「あああんっ!もぉ、イクッ、イッちゃううううッ!!」 奥深くまで差し込まれたバイブを膣壁全体できゅうっと締め付け 濃姫は爪先を痙攣させながら絶頂に達っした。 ザビー×濃姫(陵辱)10
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元スレURL 璃奈「できたよ、侑さん。同好会のメンバーをホモガキにするスイッチ」侑「やりますねぇ!」 概要 同好会総ホモガキ化計画? クッソ迷惑なスイッチを手にしたホモガキ2人の暴走は止まらない! タグ ^高咲侑 ^優木せつ菜 ^虹ヶ咲 ^近江遥 ^コメディ 名前 コメント
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【登録タグ ま シュワイP 初音ミク 曲】 作詞:海ネコ 作曲:シュワイP 編曲:シュワイP 唄:初音ミクAppend(vivid) 曲紹介 コラボサークル「Culb-Ru ne」の21作品目。 歌詞 (ピアプロより転載) 待ち合わせの公園 時計台 あなたを待っているの 1時間も前からここにいる 嬉しさ止まらないの 初めてのデートで私より ずっと早くに来ていた あなただから 待ち合わせをするとき あなたより 私は先に待つの 2回目のデートは 5分前 すでにきていたあなたに おどろいたのよ 次のデートのときには あなたより 私は先に待つの あなたを好きになって 私は 待つのがね 楽しみ 初めてのデートで私より ずっと早くに来ていた あなただから 待ち合わせの公園 時計台 もうすぐ会えるのね 1時間も前からここにいる 嬉しさ止まらないの これからいつでも いつまでも ずっとあなたを待ちたい私だから 待ち合わせの公園 遠くから あなたが駆けて来たわ コメント 名前 コメント
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わからない… No.133 種別 トリック 聖霊力 Lv6 HAND Power 100 PowerBonus 600+発想 レアリティ コモン 勢力 ウァルキュリア 効果 自分の他の『ウァルキュリア』の枚数だけ、このカードのパワーを+300する 戻る
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__ / ヽ / \ i \ l 、__,ィ、 \ V ヘ _ノ-、 \ `ゝ 、___ノ } >、_ __ '、丿_ ,. /} // /. 二ニ{ `マ ヽ ,.- 、 `ヽ 、 /; ' ,.イ / i .{¨V \ Y / __ `-ュ<ィ</ ,ィ'"´ ∧ \ ∧ { ( `、 _/イr;;;;;/У `ヽ、 i { ' 、 ヽ `ト、 r-、 ヽ ∧、 { ノ/〉-{/ / i 〉、 ヽ ',ハ } r-、 〉、 ヽ `、| i,';;;;/ / ィ ( \ _ヽノ } ハ } } {_/ { {、 }λ |;;;;/ /. ヘ . r)、 } } {r-、 ,'⌒ ', / '〈 '|;/ ./ V .`ヽ ._// ヽ}、 .i { r-、 人ュ、 / λ', r ./ '、 〉二ニ/ ⌒}、└i 'ト ィ ノノ .`ヽ、 /. } i ,' ヽ {-´ ⌒--へ // \ r'´`.i Y V V ',ヽニノ ヽ人ミヾ', V } 【やらない夫】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┃■解説■┃ 元・765プロのPで現在は『筋肉・やらない夫』として有名な筋フロの社長。どうしてこうなった。┃ 思考こそ筋肉に侵されてはいるが、経営・営業の手腕は確か。┃ 筋肉でさえなければ……と惜しまれつつも、今日もビルドアップをキメる。ナイスビルド!┃┃■能力■┃┃◎情報収集┃ 毎ターン初めに知りたいことについて3項目まで答えてくれる。┃ 使用する場合、経費として一項目につき資金100が必要。┃ 使用しない場合でも、翌月以降への繰越はできない。┃┃◎鶴の一声┃ 1ヶ月(2ターン)に一度、プロデューサーの行動を指定できる権限をやる夫に付加する。┃ やる夫との長年の付き合いからくる全面的な信頼。┃ この能力は成長しない。┃┃◎和気藹々┃ 2ヶ月(4ターン)に一度、コミュ回数を1回自動で増やしてくれる。┃ 皆で和気藹々と楽しく過ごすのを好む性質であり、そのために努力する。┃ 本人が選ばれるとなんかハードボイルドに片足突っ込むことが多い、どうした筋肉。┃ 次回の使用ターンは【 11月3週 】、この能力は成長限界である。┃┃◎こんなこともあろうかと!┃ アイドルが怪我をした時、それを無効化する。┃ 一度使用すると一ヶ月半(3ターン)使用できない。┃ また、ランダムイベントで使用した場合、次回同じ出目が出ても『何もなし』にならない。┃ 天性のマッスルがもたらす奇跡の加護。多分。┃ この能力は成長しない。┃┃◎その時不思議なことが起こった!┃ ランダムイベントの出目を上下に"2"ずらせる。┃ 一度使用すると2ヶ月(4ターン)使用できない。┃ なんやかんやで物事をいい方向に持っていく筋肉の御業。多分。┃┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━